これからサイドFIREを目指すサラリーマンの皆さんは、資産は増やすために投資をすることが必須です。
この記事では、投資未経験の皆さんにお勧めの投資信託と証券会社を紹介します。
STEP1 購入する投資信託を決める
お勧めの投資信託は、インデックスファンドのeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
投資信託は大別するとインデックスファンド(パッシブファンド)とアクティブファンドの2種類があり、それぞれ特徴があります。
投資信託の種類 | 手数料 | 特徴 |
---|---|---|
インデックスファンド | 安い | TOPIX、S&P500、MSCIコクサイ等の各種インデックス(指数とも言う)に連動する運用成果を目指す投資信託 |
アクティブファンド | 高い | インデックスを上回る運用成果を得られるように専門家が投資先や売買のタイミングを判断して運用する投資信託 |
アクティブファンドではなく、インデックスファンドで運用すべき理由は2つあります。
- インデックスファンドはアクティブファンドに対して、手数料が安い
手数料は毎日発生します。手数料が高くなると、資産を増やすのに足かせになります。 - インデックスファンドのアクティブファンドに対する勝率は70〜80%※
ある時点を切り取れば、インデックスファンドの成果を上回るアクティブファンドはありますが、継続してインデックスファンドに勝つことは難しく、インデックス(指数)を上回るアクティブファンドの顔ぶれは毎年激しく変わります。
※ 参考文献:お金は寝かせて増やしなさい 水瀬ケンイチ フォレスト出版
インデックスファンドよりも手数料が高いにもかかわらず勝率が低いアクティブファンドを購入する合理的な理由はないように思います。
お勧めは eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)は三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、その商品コンセプトは「業界最低水準の運用コストを、将来にわたって目指し続ける」です。
サイドFIREを目指す私たちにピッタリな投資信託だと思います。
繰り返しになりますが、手数料(運用コスト)は安いに越したことがないからです。
eMAXIS Slimの中に何種類もの投資信託のラインナップがあります。
その中で、お勧めするのはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の2つです。
どちらも手数料は安く、大差もないため、好み・考え方で選べばよいと思います。
なお、この2つの商品はつみたてNISAの適格商品として、金融庁からも認められています。
- オールカントリー派:投資の基本である分散投資をするのであれば、世界中に対して行う方が理にかなっている。
今はアメリカが世界経済を牽引しているが、将来アメリカに代わって別の国が世界経済を牽引する可能性がある。 - S&P500派:アメリカが世界経済を牽引していると考えれば、オールカントリーを選ぶことによるリスク分散効果は限定的である。
つまり、S&P500の価格が下がれば、オールカントリーの価格も下がる。今後もアメリカが世界経済を牽引すると期待し、アメリカの成長を取り込みたい。
投資信託 | 手数料 (信託報酬率) | 特徴 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) | 0.1144% | 日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指す |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% | S&P500指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指す |
STEP2 口座を開設するインターネット専業の証券会社を決める!
インデックスファンドを購入して投資を始めるためには証券会社に口座を開設する必要があります。
ただし、インターネット専業の証券会社で口座を開設してください。
証券会社の店舗に出向いてしまうと、口座開設に留まらず販売員の言葉巧みなセールストークでアクティブファンドを購入させられる可能性が高いです。
なぜなら、高い手数料が自社の利益になるからです。
しかし、販売員が売りたい投資信託は、私たちが買いたい投資信託とは関係ありません。
その点、インターネット専業の証券会社を利用すれば、販売員と対面することもないため、手数料の高い投資信託を勧められて購入してしまう心配もありません。
お勧めは楽天証券とSBI証券
証券会社を選ぶポイントは4つあります。
特に重要なのは1つ目の「手数料の安いインデックスファンドを取り扱っている」です。
これを満たせなければ、2〜4つ目のメリットも活かせません。
なお、楽天証券とSBI証券はすべてを満たしているためお勧めです。
- 手数料の安いインデックスファンドを取り扱っている
- クレジットカード積立(通称、クレカ積立)に対応している
- ポイント投資に対応している
- 投資信託の保有残高に対してポイント付与がある
保有残高に対するポイント付与については楽天証券よりSBI証券の方が断然に条件が良いです。
一方、楽天証券は投資に回す楽天ポイントを貯めやすいというメリットがあります。
自分は、両方の証券口座を利用しています。
手数料の安いインデックスファンドを取り扱っていること!
証券会社によっては、相対的にコストの高いインデックスファンドしか取り扱わなかったり、取り扱うとしてもそのタイミングが遅かったりするところがあります。
今後eMAXIS Slimより大幅に手数料が安いなど、魅力的な投資信託が新登場したとき、速やかに取り扱ってくれる証券会社が望ましいと思います。
その点、SBI証券と楽天証券はeMAXIS Slimを率先して取り扱ってきた実績があります。
証券会社 | eMAXIS Slim |
---|---|
SBI証券 | 取扱あり |
楽天証券 | 取扱あり |
マネックス証券 | 取扱あり |
auカブコム証券 | 取扱あり |
クレカ積立ができること!
証券会社によっては、クレジットカードで投資信託を購入すると購入額に応じてクレジットカード各社のポイントが付与されます。
例えば、SBI証券であれば、三井住友カードでの積立投資が可能であり、カードのランクにより0.5%〜2.0%のVポイントが付与されます。
このサービスを使わない手はありません。
SBI証券で毎月5万円を三井住友カード(NL)で積立てた場合、250円分のポイントが付与されます。
あなたが、仮にゴールドカードを持っていれば500円分、プラチナカードを持っていれば1000円分のポイントが付与されます。
銀行口座から現金を振り込んで投資信託を買ってもポイントは付与されません。
これがクレジットカード積立のメリットです。
証券会社 | 積立設定できるクレカ | 付与ポイント | ポイント還元率 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 三井住友カード | Vポイント | 0.5〜2.0% (カードのランクにより異なる) |
楽天証券 | 楽天カード | 楽天ポイント | 0.2%(500円につき1ポイント) (eMAXIS Slimを積立投資した場合) |
マネックス証券 | マネックスカード | マネックスポイント | 最大1.1% (100円につき1ポイント+1000円につき1ポイント) |
auカブコム証券 | auPAYカード | Pontaポイント | 1.0% |
ポイントで投資信託を購入できること!
証券会社によっては、ポイントで投資信託を購入することができます。
例えばSBI証券であれば、三井住友カードでのクレカ積立で付与されたVポイントに加え、通常のカード決済で付与されたVポイントを投資信託の購入に充てることができます。
これまでおまけの意味合いがあったクレジットカードのポイントが資産運用の資金として使えるのがメリットです。
証券会社 | ポイント投資 |
---|---|
SBI証券 | Vポイント、Pontaポイント、Tポイント |
楽天証券 | 楽天ポイント |
マネックス証券 | 非対応 |
auカブコム証券 | Pontaポイント |
投資信託の保有残高に対してポイント付与があること!
証券会社によっては、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与されます。
これから資産(投資信託の保有残高)を増やしていくことを考えると、このサービスのメリットは無視できません。
証券会社 | ポイント付与率 | 付与ポイント |
---|---|---|
SBI証券 | 0.042%(eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を保有している場合) 0.034%(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を保有している場合) | Vポイント or Pontaポイント or Tポイント or dポイント |
楽天証券 | なし (eMAXIS Slim を保有している場合) | 楽天ポイント |
マネックス証券 | 0.03% (eMAXIS Slimを保有している場合) | マネックスポイント |
auカブコム証券 | 0.005% (eMAXIS Slimを保有している場合) | Pontaポイント |
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を月間平均 800万円保有していた場合の計算例を以下に示します。
- SBI証券の場合
800万✕付与率0.042%✕31日/365日=285ポイントを翌月付与 - マネックス証券の場合
800万✕付与率0.03%✕31日/365日=203ポイントを翌月付与 - auカブコム証券の場合
800万✕付与率0.005%✕1/12=33ポイントを翌月付与
まとめ
- お勧めする投資信託は、手数料が安いeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)または、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- お勧めする証券会社は、eMAXIS Slimを取り扱っており、クレカ積立やポイントサービスが充実しているSBI証券