サイドFIREに向けて資産を増やす手段として、インデックスファンドに投資するインデックス投資をおすすめします。
その理由は、7つあります。
- 長期的に見れば、資産の増加を見込める
- 少額から購入できる
- 分散投資ができる
- 運用会社が破綻しても資金は守られる
- 投資対象を選びやすい
- 投資に時間をとられない(手間がかからない)
- 運用コストが小さい
インデックス投資とは?
インデックス投資は、特定の指数(日経平均、S&P500、ACWIなど)と同じ値動きを目指す投資法のことで、運用会社が集まった資金を元手に、何百もの銘柄に広く分散投資します。
私たち個人投資家は、投資信託のひとつであるインデックスファンドを購入するだけです。
運用自体は運用会社が行います。
指数 | 説明 |
---|---|
日経平均 | 日本の有名企業225社の株価が全体としてどう動いているかが分かる指数 |
S&P500 | ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄で構成されている |
ACWI | 日本を含む世界主要先進国24カ国と主要新興国21カ国の主要株式の株価指数 |
私たちは、どのインデックスファンドを購入するにせよ、株式市場全体や債券市場全体の成長に賭けて投資していることになります。
例えば日経平均に連動するインデックスファンドを購入するのであれば、日本の株式市場の成長に期待していることになり、S&P500に連動するインデックスファンドを購入するのであれば、アメリカの株式市場の成長に期待していることになります。
因みに、運用先の株式や債券の価格変動によってインデックスファンドの値段(基準価格)は日々変動します。
基準価格が5%上がれば、運用会社は、インデックスファンドを購入した私たちの資産が5%増えるように運用することを目指します。
逆に基準価格が5%下がれば、運用会社は、インデックスファンドを購入した私たちの資産が5%より下がらないように運用することを目指します。
因みに基準価格が上がっても下がっても、運用会社の損益には影響ありません。
運用会社の利益は私たちが日々払っている手数料になります。
手数料は私たち個人投資家にとっては資産形成の足かせでしかありません。
いかに手数料の安いインデックスファンドを選ぶかが資産形成の上で重要です。
すすめる理由① 長期的に見れば、資産の増加を見込める
インデックス投資は株式市場や債権市場の成長に期待して投資をしています。
投資の世界では大前提として、市場は成長していくものと考えられているため、インデックス投資での資産形成は現実的な戦略です。
世界経済に目を向ければ、これまでも世界恐慌やリーマン・ショック、コロナショック等の暴落に見舞われましたが、長期的な視点でみれば市場は回復・成長しています。
すすめる理由② 少額から購入できる
楽天証券やSBI証券であれば投資信託を100円以上で1円単位で購入できます。
少額から購入できるメリットは、投資未経験者がすぐに投資を始められるだけでなく、本サイトで推奨している継続的に余剰資金を速やかに投資に回す投資スタイルとの相性も良いです。
例えば、楽天証券であれば楽天ポイントを、SBI証券であればPontaポイント等で投資信託の購入が可能であり、現金同様100ポイント以上1ポイント単位で投資信託を購入できます。
すすめる理由③ 簡単に分散投資ができる
投資信託であれば、運用会社がその投資信託の目的(方針)に従い、投資先を選定して分散投資を行ってくれます。
特定の投資対象だけに投資をしないため、資産が全滅するリスクが低い特徴があります。
例えば、特定の会社の株に投資した場合、会社が不祥事等で経営危機に陥いて株価が暴落したり、会社が倒産して購入した株が無価値になる恐れがあります。
一方でインデックスファンドの場合、株式市場全体に広く分散投資しているので、このリスクが極めて低いです。
すすめる理由④ 投資対象を選びやすい
インデックスファンドの場合、株式市場全体が投資対象になります。
つまり、あなたが世界経済の成長に期待するのであれば、世界中の株式市場に広く分散投資してくれるインデックスファンドを購入すれば良いし、アメリカ経済の成長に期待するのであれば、アメリカの株式市場に広く分散投資してくれるインデックスファンドを購入すればよいのです。
一方で、個別株の場合、どの会社の成長に期待して株を買えばよいか、その投資先を見極めることは素人でなくても困難です。
すすめる理由⑤ 運用会社が破綻しても資金は守られる
インデックスファンドを含め投資信託の場合、個人に変わり運用会社が資産運用を実施しますが、この運用会社が破綻しても資産は法律で守られています。
すすめる理由⑥ 投資に時間をとられない(手間がかからない)
インデックス投資の場合、購入したいインデックスファンドが決まれば、あとはひたすら購入し、保有し続けて(バイ&ホールド)、複利の効果で資産を増やすことが王道の投資スタイルで、当サイトの基本戦略でもあります。
そのため、個別株の投資のように会社の財務諸表や業界研究等のファンダメンタル分析をする必要もなければ、株価チャートを確認して売買のタイミングを図るテクニカル分析をする必要もありません。
すすめる理由⑦ 運用コストが小さい
投資信託にはインデックスファンドの他にアクティブファンドがありますが、当サイトではインデックスファンドの購入を基本戦略にしています。
インデックスファンドが指数と同じ値動きを目指す、つまり市場平均を狙って運用する投資信託であるのに対し、アクティブファンドは指数より高い成果を狙う投資信託です。
ただし、アクティブファンドはインデックスファンドに比べて手数料が高い割に勝率が低いという現実があります。
投資信託の種類 | 手数料 | 勝率 |
---|---|---|
インデックスファンド | 安い 0.2%以下が多い | 約80% |
アクティブファンド | 高い 1%以上 | 約20% |
インデックスファンドの場合は、市場平均を狙っているので、指数と同じような構成で株を運用すればよく、誰がやっても似たような成果を出しやすいと言えます。
つまり、運用会社は手数料を高く設定しづらいのです。
一方、アクティブファンドの場合は、市場平均より高い運用成果を狙うため高い手数料が設定されています。
しかし、現実には多くのアクティブファンドが市場平均を狙うインデックスファンドに負けているのです。
アクティブファンドの70〜80%はインデックスファンドに負けている
お金は寝かして増やしなさい 水瀬ケンイチ フォレスト出版
過去15年間では、インデックスがアクティブ運用を上回ったケースが82%でしたが、この比率は30年間だと99%に上がります。
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え ジェイエル・コリンズ 小野一郎 訳 ダイヤモンド社
確かに、一部のアクティブファンドはインデックスファンドより良い成果を出しますが、インデックスファンドより良い成績を出すアクティブファンドは毎回入れ替わります。
私たちはどのファンドがインデックスファンドを上回る成績を納めるファンドであるかを事前に知る術がないため、勝率の低いアクティブファンドに高い手数料を払ってまで購入する合理的な理由がないように思います。
なお、日本にある多くの投資信託(約6000本)が購入する価値がないボッタクリ商品(アクティブファンド)と言われているようです。
注意点① 人生一発逆転のような短期間での大きな成果は出しにくい
インデックスファンドは市場全体に広く分散投資するため、個別株のように投資先の会社の株価が大幅に上昇し、資産が短期間で何倍も増えるようなことを期待することは現実的ではありません。
ただし、投資の世界では大前提として、市場は成長していくものと考えられているため、インデックス投資での資産形成は現実的な戦略です。
世界経済に目を向ければ、これまでも世界恐慌やリーマン・ショック、コロナショック等の暴落に見舞われましたが市場は成長しています。
注意点② 手数料が発生する
インデックスファンドの購入には大きく分けて3つの手数料があります。
- 購入時手数料
投資信託を購入する時に、販売会社(証券会社や銀行等)に支払う費用のこと。
因みに、ネット証券のSBI証券や楽天証券が扱っている投資信託はすべて購入時手数料が無料なので、頻繁に購入する投資スタイルとも相性が良いです。 - 運用管理費用(信託報酬)
保有している間、毎日資産から抜き取られる費用であり、資産形成においての足かせになります。
そのため、インデックスファンドを選ぶ際には、信託報酬が安すいかどうかが判断基準の一つになります。 - 信託財産留保額
投資信託を解約する時に支払う費用のこと。
当サイトがお勧めする信託報酬を低く設定しているeMAXIS slimシリーズのインデックスファンドであれば信託財産留保額は無料です。
おすすめなインデックスファンド 2選
三菱UFJ国際投信のeMAXIS slimシリーズのインデックスファンドは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」ことをコンセプトとしたファンドです。
その中でも人気の高い2銘柄を紹介します。
世界に広く分散投資し、世界経済の成長を取り込みたい人にお勧め。
- 投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2021 第1位
- つみたてNISA適格ファンド※
ファンド名 | eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー) |
ファンドの目的 | 日本を含む先進国及び新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指す |
連動する指数 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス |
手数料 | ・購入時手数料無料 ・運用管理費用(信託報酬)年率0.1144%以内 ・信託財産留保額無料 |
主な取扱証券会社 | ・楽天証券 ・SBI証券 ・auカブコム証券 ・マネックス証券 ・LINE証券 |
自分の場合、原則eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)を購入しています。
世界経済を牽引しているアメリカの成長を取り込みたい人にお勧め。
- 投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2021 第4位
- つみたてNISA適格ファンド※
ファンド名 | eMAXIS slim 米国株式(S&P500) |
ファンドの目的 | S&P500指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指す |
連動する指数 | S&P500 |
手数料 | ・購入時手数料無料 ・運用管理費用(信託報酬)年率0.0968%以内 ・信託財産留保額無料 |
主な取扱証券会社 | ・楽天証券 ・SBI証券 ・auカブコム証券 ・マネックス証券 ・LINE証券 |
※ つみたてNISA適格ファンドとは、三菱UFJ国際投信がつみたてNISAに適うファンドとして、法令上の要件を満たすもののうち、長期に渡り資産形成を望まれるお客様に適合すると考えたファンドであり、金融庁への届出が受理されたファンドです。
https://emaxis.jp/lp/slim/pr1/index.html?emaxis
まとめ
サラリーマンがサイドFIREに向けて資産を増やす手段として、インデックスファンドに投資することをおすすめします。
インデックスファンド投資をお勧めする理由は7つです。
- 長期的に見れば、資産の増加を見込める
- 少額から購入できる
- 分散投資ができる
- 運用会社が破綻しても資金は守られる
- 投資対象を選びやすい
- 投資に時間をとられない(手間がかからない)
- 運用コストが小さい