育児休業中に地域の子育て支援について調べていたところ、自治体がいろいろな子育て支援のイベントを開催していることを知りました。その中で、役所の講堂で毎週開催されていたイベントに夫婦で参加していたので、その体験をご紹介します。
地域の子育てイベントの概要と参加者の様子
イベントには、自治体の職員や保育園から派遣された保育士が運営スタッフとして参加しています。参加者は未就学児とその保護者で、私が参加した時はいつも70組くらいの親子が参加していたのではと思います。参加者の内訳は、圧倒的にママ&子どもの組み合わせが多く、パパ&子どもの組み合わせはゼロ、夫婦&子どもでの参加は少数派です。パパが私一人しかいない日もありました。
イベントの会場である講堂にはプレイマットが敷かれ、おもちゃ、ボールプール、滑り台などが用意されています。子どもたちは自由に遊び、保護者は我が子を見守りながら育児や制度についてスタッフに相談したり、他の保護者(事実上、ママ同士)と交流したりする場となっています。また、イベントの後半には、保育士による絵本の読み聞かせや歌の時間が設けられており、子どもにとってきっと良い刺激になっていると思います。
パパ同士のつながりの難しさを実感したエピソード
イベントに参加して感じたのは、ママ同士の交流は自然に生まれやすいことです。何度も参加して気づいたのは、毎回出会うママの顔ぶれが同じということです。そのため、顔なじみになるのでママ同士がママ友になりやすい環境だと思います。一方で、パパ同士がつながるのは難しいと感じました。
たまたま参加していたパパに声をかけてみました。「お子さんの月齢はいくつですか?」と尋ねると、「1歳と3か月です」と返答がありましたが、そこで会話は終了。相手からの問いかけはなく、会話のキャッチボールが成立しませんでした。そのパパはたまたま参加していただけで、パパ友を作るつもりがなかったことが分かりました。
イベントへのパパの参加率が非常に低く、参加もスポット的であるため、パパ同士が顔なじみになることは難しいと感じました。このような状況では、パパ友を作ること自体がハードルの高いものだと実感しました。
男性である私がいることで妻のママ友作りに影響が
最初の内は毎回夫婦と子どもの3人で参加していました。他のママたちが楽しそうに話している中、私たち夫婦はあまり会話に入れていませんでした。妻から、【男性の私がいることで周囲のママたちが話しかけにくいのが原因ではないか?】と言われ、試しに妻と子どもだけで参加したところ、周囲のママから気軽に話しかけられ、ママ同士の会話が弾んだようでした。
この経験から、異性である私が同席することで妻のママ友づくりに影響を与えていたことを実感しました。そこで、妻のママ友作りを促すために、全てのイベントを夫婦で参加するのではなく、意図的に妻と子どもだけで参加する機会を設けるようにしました。
育休中の地域イベント参加で得られた学び
育休を取得していなければ決して知ることのない世界であり、普段の生活では得られない気づきや経験をすることができました。地域の育児への支援の形や、どのようにしてママ友の交流が生まれるのかを理解できましたし、同じくらいの月齢の子どもと我が子を比べて成長具合や個性の違いを知ることができたので、参加して良かったと思いました。
ただ、ママばかりでパパがほとんど参加していない状況をみると、育児の世界がまだまだママ中心に動いているような感覚を覚えるのと同時に、男性育休がまだまだ浸透していないのだなぁと思いました。今後、パパの育児参加率(長期育休取得率)が上がっていくことを期待したいです。