【育休復帰1週間レポート】不安、モヤモヤ、そして感謝。1年ぶりの職場で感じたリアルな体験

1年ぶりに職場へ 育休復帰のリアル 育休後のリアル

育休明け初出勤の朝、心に余裕を持ちたくて早く家を出た

育休復帰の前夜、今まで経験したことがない職場復帰というイベントを前に緊張していました。
1年間という長いブランクを経て、いざ職場に戻ると思うと、「周りはどんな反応を示すのだろうか」「本当にやっていけるだろうか」と不安ばかりが膨らんでいきました。

そんな状態だったので、復帰初日は予定よりも2本早い電車に乗りました。時間に余裕を持って気持ちを落ち着けておきたかったのと同時、少しでも心証を良くしておきたかったので早めに出勤しました。

初日のあいさつで感じた、安心とモヤモヤ

職場に到着して、まずは課長へあいさつ。
「今日からまた頑張ってくださいね」という言葉に、張りつめていた緊張が少し和らぎました。

その後、チームの朝のミーティングに参加し、復帰を報告。
「1年間不在にしてしまい、ご迷惑をおかけしました。今日からよろしくお願いします」と伝えたところ、特に周りからマイナスな空気を感じませんでした。ただ、その直後に上司から「違法な働きをもうしなくてよくなったなぁ」と、冗談交じりのひと言がぽろり。
育休中の業務負担がその上司に集中的にかかっていたのは重々承知していたので、その気持ちも理解できます。だからこそ、本音が垣間見えたようで、心理的に少しきつい瞬間でした。

人事とのやりとりで救われた、あたたかい言葉

復職の書類提出のために人事部にも顔を出すと、担当者から「1年間の育休はいかがでしたか?赤ちゃんの日々の成長を見られて、良い経験になったのでは?」と声をかけてもらいました。育休取得前にも相談に乗ってもらっていた方だったので、温かい言葉をかけてもらえて気持ち的にも楽になれました。

さらに、「あなたが育休を取った頃よりも、今はだいぶ取りやすい雰囲気になってきましたよ」とも言っていただき、自分の行動が少しでも風向きを変えるきっかけになったのかもしれないと前向きな気持ちになりました。偶然、育休の申請に来ていた男性社員とすれ違ったのも、心に残る出来事でした。

いきなり実戦。あわただしくも意外と戻れるもの

当初の私の想定では、初日は資料の整理や業務のキャッチアップに時間をあて、徐々に慣らしていくつもりでした。
しかし現実は違いました。初日から3日連続で打ち合わせに参加することに。気がつけば、ブランクを感じる暇もなく、あっという間に1日が終わっていました。ただ、業務を引き継ぎたい上司の立場で考えれば、それは当然だなと思いました。

復帰3日目には打ち合わせが必要だと判断し、関係者と即座に日程を調整。4日目には自ら主催して実施しました。打ち合わせでは、各課関係者と情報共有を図り、担当者ごとに指示を出し、業務を前に進めた訳ですが、復帰して4日目でここまでやるとは思っていませんでした。一方で、それをやることに対しても特にブランクを感じることもなくできました。

周囲の反応は想像以上にあたたかかった

復帰する前は「1年間も休んでいた人」という目で見られるのではないかと心配していました。
でも、実際にはそんな空気はほとんど感じませんでした。むしろ「ゆっくり慣れていけばいいよ」と声をかけてくれる人もいて、温かい空気にメンタル的にもかなり助けられました。もちろん、そうでもない人はいました。電話で、育休からの復帰を伝えたところ、どれくらい取ってたの?と聞かれ、1年と答えたところ、数秒沈黙が。その方は60代で、私の育休が直接業務に影響する立場ではなかったはずですが、世代間での受け止め方にはまだ差があるのだと感じました

上司が変わると、考え方もガラリと変わる

育休取得前後で、課長が交代していました。復帰後の面談では、「育休を取るのが当たり前の時代になってきたね」「子供にとって、お父さんの代わりはいないから、早く帰ってあげて」「働く時間が短いことを理由に、評価を下げることはないよ」といった言葉をかけてもらいました。

これは、育休取得の意思を伝えたときに、「それは女の人が取るものじゃ…」と返してきた前課長とは、まったく違う対応でした。
上司が変わると、こんなにも対応が変わるのかと、強く実感した出来事でした

育休を取れたのは周囲のおかげ。感謝の気持ちを行動に変えていきたい

改めて思ったのは、自分が育休を取れたのは、職場の理解と協力があったからこそ
自分は「子どもが生まれたから」というごく個人的な理由で1年間の休みを取ったわけですが、同じように職場の人たちも、それぞれのプライベートな事情を抱えながら働いているはずです。実際に、家族の介護がある中、主体的にメンバーに働きかけて協力的に働いてくれている人もいます。

これまで、職場の人のプライベートに関心を持つことは少なかったけれど、人と人との信頼関係のなかで仕事をしているのだから、相手の背景に少しでも思いを寄せることが大切だと強く感じました。そして、自分も誰かを支える側に回りたいと、自然に思うようになりました

また、上司がかけてくれた「当分は子どもが小さいから、早く帰ってあげてね」という言葉はありがたかったです。
仕事と育児の両立は簡単ではないけれど、そうやって理解しようとしてくれる人がいるだけで、救われます。


育休から復帰して1週間。まだまだ慣れないことも多いけれど、焦らず一歩ずつ。
これからも家族との時間を大切にしながら、職場にも貢献できる自分でありたいと思っています。

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