育休中、赤ちゃんと過ごす幸せな日々の中で、私たち夫婦が最も頭を悩ませたのは「安全な寝床をどう用意するか」ということでした。
ベッドで一緒に寝たい。でも、高さのあるベッドは転落が怖い。限られた部屋の間取りや、すでに購入していた家具との兼ね合いもあり、何が正解か分からず、何度も環境を作り直しました。
この記事では、私たちが実際に経験した寝床の試行錯誤と、最終的にたどり着いた安全策についてまとめました。同じように悩んでいるご家庭の参考になれば幸いです。
授乳のたびに床に座る日々…赤ちゃんの寝床を見直した理由
元々、私たちはシングルベッド2台を並べて広々とした寝床を作り、夫婦で快適に眠っていました。
出産後は、赤ちゃんを同じ部屋に寝かせていましたが、赤ちゃんは床に敷いた赤ちゃん用マットレスで寝かせており、授乳のたびに高いベッドから降りて床に座って授乳する必要がありました。
そして、夜中の授乳を繰り返す中で妻の体に大きな負担となり、「赤ちゃんと添い寝しながら授乳したい」という思いが強くなっていきました。
こうして、私たちは赤ちゃんの寝床と寝室の環境を根本的に見直すことになったのです。
ベッドでの添い寝に潜む2つの転落リスク
赤ちゃんと添い寝ができる寝床を整えるには、まず「安全な環境」であることが前提です。
しかし、私たちが使っていたベッドには、大きく2つの転落リスクがありました。
1.腰窓からの転落リスク
好奇心旺盛な赤ちゃんが成長すれば、寝返りやハイハイで移動するようになります。
私たちの寝室には腰窓があり、ベッドと窓が近いため、そこからの転落リスクがどうしても気になりました。
間取りの関係でベッドの位置を大きく変えることも難しく、安全面に不安を抱えるようになりました。
2.ベッドからの転落リスク
私たちが熟睡している間に、赤ちゃんが寝返りを打ってベッドの端から落ちてしまうリスクも無視できません。ベッドを囲う転落防止用のガードも市販されていますが、対象が月齢18か月以上であったため採用できませんでした。
「万が一」の可能性がある以上、安心して添い寝することはできないと判断しました。
ベッドは手放せない…苦肉の策
安全性を最優先するなら「敷布団に移行する」のがもっとも簡単。しかし、18万円かけて購入したベッドとマットレスをわずか2年で手放す決断は、容易ではありませんでした。
そこで、まずはベッドフレームの脚を外してローベッド化を試みましたが、それでも十分に低くできず、転落の不安は払拭できませんでした。
セミダブルのプレイマットで「床添い寝」を実現も…
苦肉の策として、ベッド1台を解体し、空いたスペースにセミダブルのプレイマットを敷いて、床で添い寝できる環境をつくりました。
広めのプレイマットにしたのは、添い寝しながらの授乳がしやすいようにするため。また、失敗してもリビングで使えるという転用の期待もありました。
しかし、実際に寝てみると、プレイマットの硬さが予想以上で、大人が長時間寝るには不向きでした。
寝返りを打つたびに背中や腰、骨盤が痛み、妻の睡眠の質は明らかに下がってしまいました。
そこで、ヨガマットを重ねることで寝心地を改善させましたが、今度は寝心地よりも不安定さが目立つ結果に。
結果的に、私がマットの上で寝て、妻がベッドで眠る形になり、「安全」だけを優先してもバランスが取れないことを痛感しました。
最終的にたどり着いた答え:ベビーサークルの導入
赤ちゃんが成長し夜中の授乳回数が減っていく代わりに、活発に寝返りを打つようになり、プレイマットの上だけでは足りなくなり、部屋中を転がり回るようになりました。壁にぶつかったり、思わぬ場所に挟まったりするのでは?と、新たな不安も生まれました。
最終的に、赤ちゃん用マットレスを囲む形でベビーサークルを設置することにしました。
- 安全性が格段にアップ
- 第二子にも使えると思えば投資価値あり
価格は決して安くありませんでしたが、安全と安心を買ったと思えば納得の選択でした。
安全な寝床は「成長に合わせて柔軟に」作るもの
振り返ってみると、私たちは授乳のしやすさと赤ちゃんの安全性の両立を目指して、さまざまな試行錯誤を重ねてきました。
柔軟に寝床を見直し、赤ちゃんの成長とともに対策を変えながら、今ようやく「安心して眠れる環境」にたどり着けたと感じています。
赤ちゃんの寝床に関する悩みは、家庭ごとに事情や優先順位が違うと思います。
だからこそ、この記事が「どうしたら赤ちゃんにとって安心で、家族全員が納得できる寝床環境になるか」を考えるヒントになれば嬉しいです。